仕事とは
前記事のように、仕事は自由の効かない「苦役」の意味を多分にもつ性質の行為なのだと考えられる。しかし、そのような性質をもつとはいえ、仕事を社会システムから一方的に言い渡される「苦役」ととらえるかどうかは自分次第であるとも言える。 仕事とは上述…
「しごと」という言葉がすでに登場している江戸時代において、百姓の日々の仕事は「苦役」の意味が多分にあったであろうということは想像に難くない。この仕事の背景には武士との身分的格差が存在し、主に年貢を媒介とした支配関係において、百姓の仕事は本…
前記事のように、仕事というのは本来的には単に「すること」といったありふれた意味であるが、そのなかでも他者のために向けられた行為について、他者から仕事と認められるものである。すなわち、仕事が仕事である条件は絶対的に決められるものではなく、仕…
現代的な感覚では、「仕事」というと、生計を立てるための行為、すなわち、金銭を得るための行為を指すと考えるのがふつうであろう。しかし、「仕事」の「し」とは、語源的にはサ行変格活用の動詞「する」の連用形の「し」であり、すなわち仕事とは本来「す…